プロピレンイミン(Propyleneimine)

3員環のアジリジン構造を持つ有機窒素化合物(アジリジン誘導体)の一種です。2-アミノ-1-プロパノールの硫酸エステル化および塩基処理などによって合成されます。水に非常に溶けやすく(易溶)、エタノール、ジエチルエーテルなどの主要な有機溶剤に任意の割合で任意に混和します。分子内に高い歪みエネルギーを持つアジリジン環を有するため極めて高い反応性を示し、ポリマーや繊維の改質剤、紙力増強剤、接着性向上剤、医薬品・農薬・高分子化学の合成原料・試薬として利用されています。極めて高い引火性・爆発性、強烈な皮膚・眼腐食性、吸入・経皮急性毒性、ならびに強い発がん性・変異原性を持つため厳重な取り扱いが必要です。
別名:2-メチルアジリジン、プロピレンイミン、1,2-プロピレンイミン、2-メチルアザシクロプロパン

レンタル
対象機種
ガス名 プロピレンイミン 分子式
(化学式)
C3H7N
状態 液体
無色透明
臭気 強烈で刺激的なアンモニア臭・アミン臭(魚臭・強い刺激臭)
燃焼
範囲 vol%
1.8%から12.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・高分子・繊維・紙の改質剤(接着性向上、撥水・耐水性付与)、紙力増強剤、医薬品・農薬の合成中間体、イオン交換樹脂原料、精密有機化学品・架橋剤の製造原料。
危険
情報
  • ・引火点が約マイナス4度からマイナス15度前後の、極めて引火性の高い液体および蒸気です。
  • ・非常に揮発性が高く、常温・低温下でも多量の可燃性蒸気を発生し、裸火、火花、静電気、高温の表面に触れると瞬時に爆発的な引火・燃焼を引き起こします。
人体の
影響
  • ・重篤な皮膚腐食性・眼損傷性、呼吸器粘膜への強い刺激性、高度の急性毒性(吸入・経口・経皮)、遺伝性疾患のおそれ(変異原性)、ならびにヒトに対する発がん性(IARC Group 2B / 日本産業衛生学会 2B群)を持っています。
  • ・高濃度の蒸気を吸入した場合は中枢神経抑制、意識障害、化学性肺炎や致命的な肺水腫を引き起こす危険があります。また皮膚から容易に吸収されて(経皮毒性)、全身障害を引き起こす危険性が非常に高いです。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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