ピラジン(Pyrazine)

二つの窒素原子が対角線上の1位と4位に位置する6員環の複素環芳香族化合物(ジアジン)の一種です。1,4-ジアジンとも呼ばれます。有機合成によって得られるほか、メイラード反応(アミノ酸と糖の加熱反応)によって生成されるため、コーヒー、パンの焼き色、ローストアーモンド、肉の調理香など、香ばしい食品の香気成分(揮発性香味成分)として広く自然界や食品中に存在します。水、エタノール、ジエチルエーテル、クロロホルムなどの多くの有機溶剤に任意の割合で極めてよく溶けます。食品用の香料(ナッツ様・ロースト香・香ばしいフレーバー)や、医薬品、農薬、染料、有機半導体・機能性材料の合成中間体として広く利用されています。可燃性の固体であり、加熱時の蒸気や眼・皮膚・呼吸器への刺激性を持っているため適切な取り扱いが必要です。
別名:1,4-ジアジン、パラジアジン

レンタル
対象機種
ガス名 ピラジン 分子式
(化学式)
C4H4N2
状態 固体
無色から淡黄色
臭気 強烈で香ばしいナッツ様・ロースト様・トースト様・ポップコーンやカカオに似た特有の芳香(高濃度ではピリッとする不快な刺激臭)
燃焼
範囲 vol%
推測値として下限約1.5%から上限約10.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・食品用香料(コーヒー香料、ナッツ香料、パン・スナック用フレーバー、香ばしさを付与する調味料)、香水・化粧品用香料(フレグランス成分)、医薬品・農薬の合成中間体原料、有機電子材料・色素の製造原料、化学合成用試薬。
危険
情報
  • ・可燃性の固体および蒸気です(引火点:約55度から56度前後※密閉式/開杯式により変動)。
  • ・常温では固体ですが、比較的低い温度(約50度前後)で融解し、加熱された状態や直接の裸火、火花、静電気に接触した場合は引火・燃焼します。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器粘膜に対する刺激性、ならびに大量吸入・経口摂取による影響を持っています。
  • ・粉塵や加熱された蒸気を吸入すると、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、不快感を引き起こします。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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