ピロリジン(Pyrrolidine)
1つの窒素原子を含む飽和5員環の複素環式アミン(二次アミン)化合物の一種です。ピロールの水素化還元などによって精製・合成されます。水、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、クロロホルムなどの主要な有機溶剤に任意の割合で極めてよく溶けます(水に完全混和)。強い脂肪族二次アミンの塩基性(強アルカリ性)と高い親核性・反応性を持つため、医薬品(プロリン誘導体、中枢神経系薬、抗生物質等)、農薬、ゴム加硫促進剤、界面活性剤の合成原料・中間体や、エナミン合成などの有機合成反応用試薬・触媒・強塩基として化学工業分野で幅広く利用されています。極めて引火性が高く、強い皮膚腐食性や重篤な眼損傷性、吸入毒性を持っているため厳重な取り扱いが必要です。
別名:アザシクロペンタン、テトラヒドロピロール、ブチレンイミン
| ガス名 |
ピロリジン |
分子式 (化学式) |
C4H9N |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
強烈で刺激的なアンモニア臭・アミン臭(魚臭・強い不快な薬品臭) |
燃焼 範囲 vol% |
1.6%から10.6%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・医薬品・農薬の合成中間体原料、有機合成化学用試薬・反応触媒(エナミン合成試薬等)、ゴム加硫促進剤・配合剤原料、樹脂・エポキシ樹脂硬化剤、界面活性剤・腐食抑制剤原料。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約3度から13度前後)。常温・低温下でも非常に引火しやすく、裸火、火花、静電気、加熱された表面に接触すると瞬時に爆発的な引火・燃焼を引き起こします。
- ・二酸化炭素を吸収しやすい性質があります。銅、亜鉛、アルミニウムなどの金属やそれらの合金を侵食する恐れがあります。
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人体の 影響 |
- ・強力な皮膚腐食性・重篤な眼損傷性、呼吸器粘膜への強い刺激性、ならびに急性毒性(吸入・経口・経皮)を持っています。
- ・強アルカリ性のため、直接触れると皮膚を強く刺激し、化学熱傷(腐食)、赤み、激しい痛みを引き起こします。皮膚から容易に吸収され(経皮毒性)、全身障害を引き起こす危険があります。
- ・液体の飛沫や濃縮された蒸気に曝されると、角膜や眼粘膜に深刻な腐食的損傷を与え、激しい痛み、赤み、視力障害、最悪の場合は失明に至る深刻なリスクがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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