ターシャルブチルメルカプタン(tert-Butyl mercaptan)
ターシャルブチル基にチオール基(-SH)が結合した有機硫黄化合物です。n-ブチルメルカプタンと同様に、極めて強力で不快な臭気を持つのが特徴です。化学的に安定しており、ガス着臭剤として非常に優れた性能を示すため、都市ガスやプロパンガスの安全対策として世界中で広く利用されています。
別名:t-ブタンチオール、2-メチル-2-プロパンチオール、TBM
| ガス名 |
ターシャルブチルメルカプタン |
分子式 (化学式) |
C4H10S |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
強烈な不快臭(スカンクや腐ったタマネギ、またはガス特有の臭い) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・都市ガス・LPガスの着臭剤(漏洩検知用)、農薬・医薬品の合成中間体、化学反応の試薬。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い液体です(引火点:約マイナス26度)。常温で容易に蒸発し、空気と混合して爆発性混合気体を形成します。熱や日光によって分解し、硫黄酸化物などの毒性ガスを発生させます。酸化剤と接触すると激しく反応し、火災や爆発を誘発する恐れがあります。
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人体の 影響 |
- ・刺激性と中程度の急性毒性があります。吸入すると、頭痛、めまい、吐き気、喉の痛み、咳を引き起こします。高濃度では中枢神経系に影響を与え、意識消失や呼吸困難を招く可能性があります。皮膚や目に触れると刺激を与え、赤みや痛みが生じます。強烈な臭気そのものが精神的な苦痛や体調不良(食欲不振など)の原因となるため、漏洩防止が極めて重要です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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