チオグリコール酸(Thioglycolic acid)
分子内にチオール基(メルカプト基:-SH)とカルボン酸基(-COOH)を併せ持つ、最も単純な構造の有機硫黄化合物です。チオール基に由来する強力な還元作用を持っており、毛髪のケラチンタンパク質に存在する「ジスルフィド結合(S-S結合)」を切断・再結合させることができるため、パーマ液や除毛剤の有効成分として極めて広く知られています。また、金属イオンとキレート錯体を形成しやすい特性も持っています。
別名:2-メルカプト酢酸、メルカプト酢酸、チオグリコール酸
| ガス名 |
チオグリコール酸 |
分子式 (化学式) |
C2H4O2S |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明(純度や経年劣化により、わずかに黄色味を帯びることがあります) |
| 臭気 |
きわめて不快で強烈な、腐った卵や硫黄に類似した特有のメルカプト臭(不快臭) |
燃焼 範囲 vol% |
5.9%から数値を特定する明確なデータなし |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・パーマ第1剤(還元剤)の主成分、除毛剤・脱毛剤の有効成分、鉄などの金属イオンの分析試薬(鉄の比色定量)、錆取り剤・金属洗浄剤、有機合成化学の原料。
|
危険 情報 |
- ・引火点が約110度から115度前後の可燃性の液体であり、同時に強い酸性と腐食性を持つ危険な物質です。常温での引火危険性は低いですが、加熱時や高温下では燃焼します。
- ・多くの金属を激しく腐食して可燃性の水素ガスを発生させます。加熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素のほか、極めて有毒な硫黄酸化物(SOx)や硫化水素ガスを発生します。
|
人体の 影響 |
- ・強い腐食性、急性毒性、および皮膚感作性(アレルギー誘発性)があります。
- ・液体や高濃度の溶液が直接触れると、激しい刺激、赤み、痛み、重度の化学火傷を引き起こし、目に触れた場合は失明の恐れがあります。
- ・蒸気やミストを吸入すると、目、鼻、喉、気道を猛烈に刺激し、咳、喉の痛み、呼吸困難、頭痛、吐き気を引き起こします。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
チオグリコール酸(Thioglycolic acid)でお悩みならプロに相談!!