トランス-2-ブテン(trans-2-Butene)
炭素数4のアルケン(2-ブテン)の幾何異性体の一つで、二重結合を形成する2つの炭素に結合したメチル基が、二重結合に対して互い違い(反対側)に位置する構造をしています。シス体に比べて分子の対称性が高く、安定した構造を持ちます。沸点は約0.9度であり、シス体(約3.7度)よりも低いため、蒸留による分離が可能です。石油精製やエチレン製造の副産物として得られ、工業原料として広く使われます。
別名:(E)-2-ブテン
| ガス名 |
トランス-2-ブテン |
分子式 (化学式) |
C4H8 |
| 状態 |
気体(常温常圧)。圧力をかけることで容易に液化します。 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
かすかに甘い、ガソリンのような特有の炭化水素臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.6% から 10.0% |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G3 |
| 用途 |
- ・高オクタン価ガソリン配合成分(アルキレート原料)、ブタジエンの合成原料、メチルエチルケトン(MEK)や2-ブタノールの製造原料、各種ポリマーのモノマーおよび改質剤。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高いガスです。空気と混合すると爆発性混合気体を形成します。わずかな静電気や火花でも爆発を招く恐れがあり、非常に危険です。空気よりも重いため、地面に沿って拡散し、離れた場所にある火源から引火・逆火する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・高濃度のガスを吸入すると、頭痛、めまい、吐き気などの麻酔作用が生じます。極めて高濃度の場合、酸素欠乏による窒息や昏睡を招く恐れがあります。液体状態のガスが皮膚や目に触れると、急速な気化に伴う凍傷を引き起こすため、適切な保護具の着用が必要です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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