トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸(trans-3-Methyl-2-hexenoic acid)

不飽和脂肪酸の一種であり、炭素鎖の3番目の位置にメチル基、2番目の位置にトランス配置(E体)の二重結合を持つカルボン酸です。人間にとっては非常に馴染み深い物質であり、ワキガ(腋臭症)の原因となる特有の強い悪臭の主成分(主要な原因物質)として生体化学や医学、香粧品科学の分野で広く知られています。アポクリン汗腺から分泌された無臭の成分が、皮膚の常在菌によって分解されることでこの物質が生成されます。工業・研究用としては、消臭剤の効能評価テスト用試薬や、香料・医薬品の合成中間体として利用されています。
別名:(E)-3-メチル-2-ヘキセン酸、トランス-3-メチルヘキサ-2-エン酸、TMHA

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対象機種
ガス名 トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸 分子式
(化学式)
C7H12O2
状態 液体
無色透明から淡黄色
臭気 極めて強烈で不快な、ワキガ特有のツンとする酸臭、汗臭、あるいは古いチーズのような脂質様の悪臭(ごく微量でも人間の嗅覚を強く刺激します)
燃焼
範囲 vol%
-(高沸点かつ常温での揮発性が低いため、通常の取り扱い環境下で爆発性混合気体を形成する危険性はほとんどありません) 爆発等級 発火度
用途
  • ・消臭剤や抗菌剤の開発における悪臭評価用・効能試験用の標準物質(試薬)、香料や医薬品、医薬部外品の有機合成中間原料。
危険
情報
  • ・引火点が約100度から110度前後の可燃性の液体であり、同時に有機酸としての強い腐食性を持っています。
  • ・日本の消防法上では「第三石油類」に該当します。常温での引火危険性は低いですが、加熱された場合や、高温の熱源・火源に接触すると燃焼します。
人体の
影響
  • ・有機酸(カルボン酸)であるため、目、皮膚、呼吸器に対して中程度から強い刺激性および腐食性を持っています。
  • ・直接触れると皮膚を刺激し、赤み、痛み、炎症を引き起こします。酸の性質により、長時間触れ続けると化学熱傷を負う危険があります。
  • ・誤って飲み込んだ場合、口腔内や消化管の粘膜を刺激・腐食し、激しい腹痛や吐き気、嘔吐を引き起こします。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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