ビニルメチルエーテル(Vinyl methyl ether)

不飽和エーテルの一種であり、もっとも単純な構造を持つビニルエーテルです。分子内に反応性の高い炭素・炭素二重結合(ビニル基)とエーテル結合を併せ持っています。沸点が約6度と非常に低いため、常温常圧では気体として存在し、容易に液化させることができます。極めて高い引火性と自己反応性(重合危険性)を持っており、主に高分子化学の分野において各種ポリマーや共重合体を製造するためのモノマー(単量体)として利用されます。
別名:メトキシエテン、メチルビニルエーテル、MVE

レンタル
対象機種
ガス名 ビニルメチルエーテル 分子式
(化学式)
C3H6O
状態 常温常圧では気体
無色透明(気体・液体ともに無色)
臭気 特有の甘く刺激的なエーテル臭
燃焼
範囲 vol%
2.6%から39.0%前後(低濃度から高濃度まで極めて広い爆発範囲を持ちます) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1(想定)
用途
  • ・共重合用モノマー(感温性高分子、接着剤、塗料、文具、繊維処理剤などの原料となるポリビニルメチルエーテル類の製造)、有機合成化学におけるビニル化反応などの反応原料。
危険
情報
  • ・極めて引火性の高い急性可燃性気体(および液体)であり、同時に激しい自己反応性(重合危険性)を持つ大変危険な物質です(引火点:約マイナス50度以下)。
  • ・常温では気体として激しく拡散し、空気と混ざることで極めて引火・爆発しやすい混合気体を形成します。蒸気は空気より重いため、床面や低い場所に滞留しやすいです。
人体の
影響
  • ・吸入により中枢神経系への抑制作用(麻酔性)および目や呼吸器への刺激性を示します。
  • ・気体を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳を引き起こします。また、中枢神経系を抑制するため、多量に吸入すると頭痛、めまい、吐き気、酩酊感が現れ、高濃度環境では意識喪失や呼吸抑制を招く恐れがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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